歯周病や虫歯など、歯が痛くなったりするものに関してはすぐに治しに行くだろうが、なかなか行けないのが「歯並びの悪さ」を治す歯列矯正だ。
だが、「歯並びが悪いと、虫歯や歯周病、消化不良などを起こし、体の健康を損なうことも。外見の美しさ以外の観点からも、歯列は軽視できません」と語るのは、東京都日本橋浜町にあるトルナーレデンタルクリニック院長の龍信之助さん。
しかし日本人は歯列矯正にあまり積極的ではなく、歯並びが悪くても、矯正をした人は約20%という調査結果がある(アライン・テクノロジー・ジャパン調査2012年3月)。そのためか、日本人は生まれつき歯並びが悪いというデータはないが、日本に住む外国人の76%が、日本人の歯並びが悪いと感じているという結果も(同調査)。
従来の歯列矯正では、ワイヤーブラケットが一般的。歯の裏に装着し、目立ちにくいタイプもあるが、どちらも矯正が終わるまで取り外せないので、食事や歯みがきがしづらい。一部を除いて保険外診療。一般的に、抜歯をしない簡単な矯正で約6か月~、約60万円~。
一方、最新の歯列矯正では、インビザライン・アライナーと呼ばれる透明なマウスピースを装着する。ワイヤーに比べて装着中の違和感が少なく、付けていることがわかりにくいため”見えない矯正”とも呼ばれる。「自由に取り外して歯みがきや食事ができるので、衛生的です。3Dコンピュータ画像技術を使ってシミュレーションし、 矯正後の形を説明。マウスピースは各患者さんのために、カスタムメードします」(龍さん)。
「歯並びが悪いと無意識に口元を隠してしまい、思い切り笑えない人も。矯正できれいな口元に治したかたからは“人生が変わった”という声も寄せられています。ヘアメイクしたときと同じように、歯をきれいに整えることは自信につながるようです。インビザラインは、 矯正中も目立たなくてうれしいと好評」(龍さん)
インビザラインでは2週間ごとにマウスピースを交換し、段階的に矯正。簡単に着脱できるので飲食がラク。「1日20時間以上の装着で約1年~かかり、保険外診療で費用は平均80万~100万円」(龍さん)。
※女性セブン2012年11月22日号