強行採決で転んで車椅子で登院、自宅の4階から転落して腰骨を骨折……。「国会のお騒がせ女」こと、三宅雪子・衆院議員(国民の生活が第一)の意味深なツイッターが永田町に波紋を広げた。発端は10月24日のツイートだった。
〈大変残念な知らせが私の元に飛び込んできました。(中略)本日まで当局の指示に従い、捜査の状況を見守っておりましたが、臨時国会開会が迫り「国民の生活が第一」群馬県連としても決断が迫られてきました〉
さらに〈高崎署は一生懸命やってくれた。全ては警察庁に委ねられた。違法なことは違法なこと〉(24日)、〈「生活」群馬県連が被害者たる事案について、地元(警察署、県警)は先週の早い段階で警察庁に上げて、あとは「判断待ち」だった〉(29日)とも続報した。
ツイートを読むだけでは、一体何のことやらわからないが、何か大変な事態が起こっているようだ。
地元政界関係者がいう。
「地盤の群馬4区で、三宅さんや『生活』の小沢一郎氏のポスターが剥がされる騒動があり、三宅さんが群馬県警に被害届や告訴状を提出したそうです」
実は、三宅氏や小沢氏のポスターを剥がしていたのは民主党を離党した無所属の中島政希・代議士だった。
もっとも中島氏側にもやむを得ない事情があった。
「そもそも先に仕掛けたのは三宅さんのほうだった。前回総選挙で比例に回った中島さんは三宅さんを応援したが、次の選挙では、中島さんの元秘書である28歳の女性市議が三宅さんの対抗馬として出馬する。それが悔しかったのか、三宅さんは19歳年下の女刺客を異様に敵対視し、彼女のポスターの両側に『生活』のポスターを貼って回っていたんです」(前出の政界関係者)
思わぬ攻撃を受けた中島氏は怒りを隠さない。
「(三宅陣営側の)掲示の仕方は他陣営の政治活動を妨害する意図が明瞭で容認できない。苦情や剥がしてもらいたいという依頼が寄せられたので、自宅や知人宅前に張られたものを衆人環視のなかで剥がした。これには法的な問題はない」
一方の三宅氏は「捜査継続中と聞いているので詳細は控えたい」と神妙な回答。
両者はヒートアップするものの、地元では冷めた視線が大半。「同区は福田康夫・元首相の長男が出馬予定で地盤は強固。ライバル視する相手が違うのでは……」(前出の政界関係者)
※週刊ポスト2012年11月23日号