iPS細胞で虚偽の発言を繰り返し、世間を騒がせた方もいましたが、専業主婦・Aさん(40才)は、夫の虚偽発言に困っているようです。ただし、すべては見抜いていもいるようでして…。
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この間、ダンナ(42才)がケータイで友達と話しているの、聞いて笑ったわよ。ヒソヒソ、コソコソ。何話しているのかと思えば、「女の勘っていうけどさ。そういうレベルじゃないよ。オレのちょっとした隠しごと、全部暴くんだから」だって。
いやいや、私は特別に鋭いワケじゃない。アンタがバカすぎるだけだって、のど元まで込みあげたわよ。夫ってさ。好きな人ができるとすぐわかるの。だってデートから帰ってくると、もう足音からして普段と違うんだもん。
私だってあれこれ詮索するのは疲れるから、ん? とセンサーが作動しても見て見ぬふりしたいの。勘違い、思い過ごしだって思いたいのよ。
なのにさ。あのバカったら、さらに勘に触ることをしてくれる。私の顔を正視できないコトをしてきたときはそのまま「風呂に入るぞ」って、お風呂に直行。これで“外エッチ”はマチガイなしね。
「こっちきて、ご飯食べようよ」ってわざと言ってやると、「いや、今日は汗かいたから、お風呂が先だ」 「何して汗かいたの?」 「駅から走ってきた」
タクシーがうちの前で止まった音も、夫が車から降りたのも丸聞こえなのに何を言うか、だわ。それといつも脱衣所の床に、蛇の脱皮みたいに洋服を脱ぎ捨てているのに、パンツを洗濯機に放り込んで証拠隠滅を図ろうとするし。
※女性セブン2012年11月29日・12月6日号