15日、株式会社サイバーエージェントが運営するスマートフォンプラットフォーム「Amebaスマホ」の新CM発表会が渋谷ヒカリエにて行われた。
芸能人ブログやアバターを使ったサービス“ピグ”のイメージが強い“Ameba”だが、スマートフォン向けサービスに特化した「Amebaスマホ」では今回のプロモーションに合わせ、1年半ほどの歳月をかけて23個のコミュニティサービスやソーシャルゲーム60タイトルなど、さまざまなサービスを開発・提供してきたとのこと。
会見に登場した同社の代表取締役社長CEO・藤田晋氏は、「今が勝負時だと思ってます。コミュニティやゲームによって、この4か月ほどでAmebaの会員が倍増している。今回のプロモーションを機に、コミュニティ&ゲームプラットフォームのAmebaに生まれ変わりたい」と、気合を語った。
今回大々的に行われるプロモーションでは、屋外・交通広告の掲示などとともに、テレビCMも放映される。プロモーションのための資金投下は、1か月でおよそ30億円におよぶとのことだ。言葉通り、勝負をかけていることがうかがえる。
そしてこのテレビCMに出演するのは、有名芸能人でもアスリートでもなく、サイバーエージェントの社員たちだ。「Amebaスマホ」で提供している各サービスのプロデューサーを務める社員12名が自らCMに登場するわけだが、この意図について、テレビCMの企画・制作を担当した放送作家の鈴木おさむ氏は次のように語った。
「現代は、農作物などでも、作った人の顔が分かるということが求められる時代。サービスを作ってる人たちの顔を見せるために、社員さんたちに出てもらうという形にしました。またサイバーエージェントの社員さんたちは、きれいな人やイケメンが多く、みんな個性的でもあり、とても魅力があります。ネット上でも社員さんたちが話題になることもあって、そのあたりも会社として面白いと感じました」。
このほかにも、「Amebaスマホ」で提供しているサービスを実際に使うユーザーの年代と、20代から30代前半というプロデューサーたちの年代が近いということが分かれば、ユーザーがより親近感を得るきっかけにもなる鈴木氏は分析した。
藤田社長も、「中にいる人間の顔が見られることで、他社のCMと差別化ができる。鈴木さんのアイデアをもらって即決した」と語った。
CMの内容は、サイバーエージェント社内で鈴木氏がそれぞれの社員たちが担当するサービスについてインタビューするというもの。鈴木氏が「胸元のホクロがセクシーですね」と指摘し、それに対して照れるなどといった、“美人”社員たちの素の姿も見ることができる。
藤田社長、鈴木氏、12名のCM出演社員たちが登場した今回の発表会には、スペシャルゲストとして、今年度の流行語にもノミネートされたお笑い芸人のスギちゃんと、タレントの芹那も登場。Amebaの中でブログを書いており、最近「ブログのアクセスの減りが半端じゃない」と悩むスギちゃんは、「これを機に頑張りたい」と、生まれ変わろうとしている“Amebaスマホ”の中で活躍することへ気合を見せていた。
なお新テレビCMは、一部地域を除く全国にて、11月16日から放映される。また、11月15日から25日までの10日間は、屋外・交通広告で渋谷が「Amebaスマホ」にジャックされるとのこと。