いまや年収は減り続ける一方で、副業にいそしむ女子アナたちは多いが、それには理由がある。彼女たちは普段から会社のイベントで「ただ働き」させられていることに不満を抱いているのだ。
フジテレビは「お台場合衆国」、日テレは「汐博」、TBSは「夏サカス」など最近では各局が巨大イベントを展開し、放送事業外の収益獲得に力を入れている。そこに業務としてかり出されるのが女子アナたちだ。
各キー局に出入りする広告代理店関係者がいう。
「忙しい普段のスケジュールの合間を縫って、人気アナウンサーたちはイベントの“客寄せパンダ”として扱われている。タレントを呼ぶと高額なギャラが発生しますが、女子アナはタダですからね。彼女たちはそういった“表の仕事”以外にも、大手クライアントとの接待の場に呼ばれることも多い。もちろんクライアントも大喜びです。
いわば会社に“タダで呼べる高級コンパニオン”として扱われているわけで、女子アナたちの不満は相当たまっているはず。だから“別にちょっとくらい副業したっていいじゃない”と思っているようです」
不況の中、「サラリーマンの副業」といった企画を雑誌で目にすることも多いが、女子アナたちの世界ももはや「副業の時代」になっているのである。ちなみに、「副業に縁がない」といわれる特例も。フジテレビの高橋真麻アナ(31)だ。
「さすがにあの高橋英樹の娘ですからね。もうスケールが違って、小銭を稼ぐためにバイトするなんて想像できない。彼女、仕事で付き合いのあるスタッフには皆“高橋英樹”って金箔のネームの入った漆器を配るんです。もう別次元の存在ですよ」(フジ社員)
※週刊ポスト2012年11月23日号