11月9日、プロ野球の合同トライアウトが楽天の本拠地であるクリネックススタジアム宮城で行なわれた。各球団を戦力外となった56選手が参加。来季も現役続行を願う選手たちは、必死なプレーを見せた。
その一方で、ベンチ裏ではあまり危機感を感じられない選手もいたという。スポーツ紙野球担当記者が語る。
「自分の出番がないときに、ベンチ裏でタバコを吸う選手が結構いました。昔からプロ野球選手は、アスリートにもかかわらず、喫煙者が多いことで有名でしたが、スタミナが命ともいえる投手にとって『百害あって一利なし』のはず。そのためか最近は喫煙者もかなり減っていますし、球界においても肩身が狭くなりつつある。
たとえば、去年は開幕投手まで務めた巨人の東野峻がオリックスにトレードされましたが、これも原監督の禁煙命令に従わなかったから、という見方すらあります」(スポーツ紙記者)
トライアウトにはテレビのドキュメンタリーのカメラも入っており、ほぼずっとカメラを回していたというが、もちろん喫煙シーンまでは撮っていなかったようだ。
「今回のトライアウトでは登板した時間より、喫煙ルームにいたほうが長い投手もいたほど。これでは、戦力外通告されても仕方ないと思いましたよ」(同前)