11月3日、フィギュアスケート中国杯で逆転優勝を飾った浅田真央(22才)。2014年、ソチ五輪の本番会場で行われるGPファイナルの出場をほぼ確実にした。
そんな浅田だが、母・匡子さん(享年48)が亡くなってからもうすぐ1年が経つ。最愛の母の死は、スケートにも大きく影響を及ぼした。今年3月の世界選手権では、2年連続6位。そして4月には、スケートそのものができない状態にまで追い込まれた。真央は、最近のインタビューでこう語っている。
「やめたいと思ったんです…うまくいかないことも多かったので…」
スケートが大好きな真央が、やめたいと思うほど、彼女は精神的に追い詰められていた。そして2週間ほどスケートから離れ、部屋を片付けたり、車で買い物に出かけたり、書店で雑誌を読みふけった。真央がスケートからこれほど離れるのは、生まれて初めてのことだったという。
その後、何とか練習には復帰するものの満足のいく滑りはできなかった。真央はレッスンのため、ハンガリーに渡る。ハンガリーは農業大国として知られ、無農薬やこだわりの農法で作った野菜も多い。そのオーガニック野菜との出合いが、彼女を変えた。
「もともと真央ちゃんは、偏食家で野菜が嫌いだったんです。それが昨年から意識的に野菜を食べるようになったんです。自然と調和した食生活を過ごす“マクロビオティック”に興味を持っていきました。そんなときに、ハンガリーで食べた野菜のおいしさにとても感激したみたいで、2週間の滞在予定を3週間にしたほどでした」(スケート関係者)
彼女が偏食を直そうと考えたきっかけは、ほかならぬ匡子さんだった。
「昨年、母親の体調が悪化するなかで、真央ちゃんは“ママを心配させないためにも自立しなければ”という気持ちを強くしたそうです。ハンガリーでの体験で、真央ちゃんは、“自立ができた”と思えたみたいなんです。母の死の悲しみを受け入れて、ひとりで生きていく強さを身につけたんでしょう」(前出・スケート関係者)
※女性セブン2012年11月29日・12月6日号