企業のみならず、女子アナたちの“コンプライアンス”も問われる時代となった。かつての女子アナたちは厳しい“内規”で管理されていたが、最近はそのシバリがゆるくなっているという。
もっとユルユルになっているのは「社内恋愛」だ。
たとえばフジテレビでは「アナウンス局内での恋愛が発覚したら、男女どちらかは別の局に異動になる」(フジOB)といわれていた時代があった。
ところが今年8月、秋元優里アナ(29)が、後輩の生田竜聖アナ(24)と一緒にハワイ旅行に“婚前旅行”をしていたことが発覚しても、まったくお咎めなしだった。
「秋元アナが『ニュースJAPAN』を降板したことは、この件に対する制裁人事なのではないかと、一部で噂になった。しかし実際のところ、降板は熱愛発覚の前から決まっていたことでした。
つまり男女ともペナルティはゼロ。その後も2人で一緒に出社してくることがあるほどです。これじゃあ今後もアナウンサー同士のカップルは増える一方だと思いますね」(フジテレビ社員)
この手の「社内恋愛御法度」の文化はどの局にもあるようだが、各局ともドンドン社内恋愛のハードルが低くなってしまっている。その背景には、深刻な人材不足がある。
「どの局も使えるアナウンサーは一握りに過ぎない。“それならフリーになる!”と開き直られたら困るので、上層部も昔ほど厳しい人事や処分を下すことができなくなっているんです」(前出・フジ社員)
「使える優秀な女子アナ」は、フリーになってもやっていける勝算があるため、会社相手にも強気に出られる。上層部にとっては頭が痛い問題なのだ。
※週刊ポスト2012年11月23日号