〈はるかぜちゃんをナイフで滅多刺しにしてドラム缶にセメント詰めて殺したい〉
「10秒で泣ける子役」として大人気の“はるかぜちゃん”こと春名風花ちゃん(11才)。彼女のツイッターに、殺人予告があったことが発覚したのは11月2日のこと。
とても小学6年生とは思えない、論理的な文章が話題を呼び、フォロワーは現在14万人を超える。それだけに、今回の事件をめぐっては、「子供がツイッターをやること自体が問題」といった意見が殺到。これにはるかぜちゃんも応戦し、異論反論が飛び交う騒動となった。
例えばはるかぜちゃんは、〈通報したら、おとなに頼らないとじぶんの身も守れない子どものくせにネットなんかするなって言われちゃうの、わかってたのにな〉(11月5日)とつぶやき、別の日(11月7日)には、大人にこう檄を飛ばした。
〈本当のおとななら、「死ね」なんて言う人を見たら、子どもにさきがけて注意できるようになってください〉
そんなはるかぜちゃんとはどんな子なのか。取材したことのあるエッセイストの北原みのりさん(41才)は彼女の印象をこう語る。
「会ってみると、やっぱり子供なんです。6年生にしては、小さいほうだし、しゃべり方も子供っぽい。でも、とんでもなく頭がいい。大声で泣いたり、激高したりといったことはないと彼女自身も言っていましたが、だから今回もくだらない中傷に対して、理性的に受け止めて理解しようとしている。彼女はきっと大人にがっかりしていると思います。でも絶望しないでと言ってあげたい」
子供がツイッターをする是非について北原さんは、「子供といってもさまざまで、年齢だけでは分けられない」と語り、さらにこう続けた。
「はるかぜちゃんのご両親ははるかぜちゃんがネットで何を見て、何を書き込むか、彼女の判断を信じている。それはなかなかできないことで、私が親だったら、やっぱり子供をネットから遠ざけるほうが、親として楽、と思ってしまうと思います」
※女性セブン2012年11月29日・12月6日号