続々と公になる女子アナの恋愛事情。彼女たちの“コンプライアンス欠如”は、恋愛だけでなく「カネの問題」にも及んできている。
なぜなら、女子アナたちの年収は減り続ける一方だからだ。フジテレビ、TBSでもボーナスのたびに激しい組合闘争が繰り広げられており、日本テレビでは一昨年の賃金改定以降、3割減ともいわれる給与カットが断行された。年収1000万円超の年収を得ていた女子アナが、いまや700万円台にまで落ち込んでいるという。
そこで彼女たちが手を伸ばしたのが「アナウンサーならでは」の副業である。
かつて「女子アナの副業」は、大きな社会問題になったことがある。1996年に、元フジテレビの中村江里子アナ(43)が、新興宗教団体のイベントで司会をしていたことが発覚した。この団体によるトラブルが社会問題化していた頃だけに批判の的となった。
1999年には、商工ローン大手のイベントで、同じくフジの佐藤里佳アナ(45)と福井謙二アナ(59)が司会をしていたことも明らかになり、世間を騒がせた。
そんな痛い目を見たこともあり、現在、各局ともアナウンサーの副業には慎重だ。企業イベントなどは局に正式に依頼があったものを各アナウンサーに割り振る。直接アナウンサーに依頼があったものは会社への申告を義務づけているという。
しかし、それ以外にも、女子アナたちは会社に黙って副業にいそしんでいる。某キー局の中堅女子アナウンサーが、匿名を条件にその内実を語ってくれた。
「仕事の現場で知り合いになったプロダクションやイベント会社の人から、直接依頼が来るんです。時にはこっちから“営業”をかける時もありますね。イベント関係のバイトは会社に『社外業務従事届』を出して報告しなければいけませんが、そんなもの出さずに内緒でやってしまうのは結婚式の司会です。
お礼やお車代という形でギャラを頂くんですが、安いときでも10万円、20万~30万円頂けることも多い。トップクラスの有名アナなら、50万円もらうこともザラです。本当に仲のいい友人の結婚式なら無償でやりますけど、仕事関係の方から依頼された場合は、お金はしっかり受け取りますね(笑い)」
※週刊ポスト2012年11月23日号