経費節減で忙しくなるのが局の女子アナだ。社員なのでタレントやフリーアナウンサーと違って出演料がかからない。近年の安上がりな番組作りには欠かせない存在なわけだが、そんな「ギャラのいらないアイドル」たちに異変が起きている。
女子アナ人気ランキングで1位の座を指定席にするのがフジテレビの加藤綾子アナ(27)だ。朝のニュースから夜のバラエティーまでこなす不動のエースである。
「バラエティーでの落ち着いた司会ぶりが注目されていますが、報道局からの評価も高い。『めざましテレビ』では、“政治ニュースや重要なトピックは加藤に読ませろ”と報道局から指名することもあります。もちろん、高島彩(33)や中野美奈子(32)が退社して相対的に評価が上がった面はありますが、このご時世は何でもできるのが強い」(フジテレビ報道局関係者)
制作費削減の流れの中でこうした“万能選手”が重宝される一方、評価を落とす者もいる。9月いっぱいでフジの平日夜の報道番組『ニュースJAPAN』を降板した秋元優里アナ(29)がその一人だ。
「報道番組も制作費がなくて現場に出すカメラを減らしました。必然的にスタジオに識者を呼んで女子アナとやり取りしながらニュース解説をする構成が増える。秋元は原稿はそれなりに読めるが、ゲスト解説者とのトークの仕切りがダメ。スタジオでのトークをうまく切り上げられず、数少ないVTR素材を流せないこともあった。構成の変化に伴って現場の評価は急落しました。
とはいえ、後任の大島由香里(28)も男性アナとの2人体制であることからわかるように期待は薄いし、『めざまし~』で加藤とコンビを組む生野陽子(28)も相変わらずニュース原稿を読むのは下手ですね」(同前)
人材豊富と言われたフジテレビでも嘆きが絶えないようだ。
※SAPIO2012年12月号