高島彩(33)や中野美奈子(32)といったエース女子アナの退社が続き、人材豊富と言われたフジテレビでも昨今は嘆きが絶えないようだ。女子アナの退社が続くのは、「ギャラのいらないタレント」として酷使する局側の責任も大きい。
あるキー局のプロデューサーは「自戒の意味も込めて……」と、こう語る。
「結局、どの部署も安く番組を作ろうとするから局アナの負担が重くなる。“何でも屋”は早朝から夜まで働かされ、一つでも苦手ジャンルがあると『使えない』と批判される。おまけに不況で待遇は悪化の一途。プライベートでも週刊誌などに追い掛けられるのだから割に合わない、と女子アナのモチベーション低下は著しい。
TBSの青木裕子(29)やフジテレビの平井理央(29)をはじめ簡単に退社する女子アナが増えたことはそういった事情と無関係ではありません。しかも人員は補充されず、残ったメンバーの負担が増えるからさらにやる気を削がれる。各局とも悪いスパイラルだと認識しているはずですが、それでも目の前の経費節減からは逃れられない」
※SAPIO2012年12月号