【書評】『ママが生きた証』小松武幸/講談社/1365円
著者の妻・美恵さんは、妊娠5か月の時に末期の乳がんが見つかり、余命1年を宣告された。治療優先か、新しい命を守るべきかの究極の選択を迫られた夫婦は、悩んだ末にリスクを覚悟して治療と出産を同時に行うことを決める。
どれほどの苦難に直面しても、最期まで前向きに生きようとした美恵さんの勇気は、すべての女性に希望を与えてくれるだろう。夫婦と親子の愛、命の尊さを改めて教えてくれる感動の一冊である。
※女性セブン2012年11月29日・12月6日号