山本浩二氏を監督に迎え、16日のキューバ戦でWBC日本代表が始動した。メダル獲得を逃した北京五輪時にスタッフとして帯同したこと、監督としての実績が疑問視されることなど、批判的な声が国内から上がる中、海の向こうからも厳しい声が聞こえてくる。
今年6月に、アメリカ代表監督を務めることが決まったジョー・トーリ氏は、「日本は一番マークしなければならない相手だ。日本の事情については、しっかり情報を集めたい」 といっていたのに、山本浩二氏が就任したと聞いた時には、「ヤマモト? 誰?」と周囲に尋ねたといわれている。大会2連覇を果たした“王者”なのに、その扱いは何とも寂しい限りなのだ。
「それでも代表監督に選ばれたのは、WBC日本ラウンドを取り仕切る読売グループとの縁浅からぬ関係があったからだといわれる。山本氏は引退後、星野氏の仲介で最初はNHK解説者になったが、その後日本テレビの解説者に鞍替えした。監督就任報道を最初に報じたのもスポーツ報知ですしね」(スポーツ紙記者)
※週刊ポスト2012年11月30日号