この12月(2012年)で79歳になる宍戸錠氏は、いまだに子作りをあきらめておらず、女性を口説くことにも飽くなき挑戦を続けている。50歳を過ぎてもディスコやクラブに繰り出していた宍戸氏が、辿りついた境地とは? ここでは『メルマガNEWSポストセブンVol.40』よりプロインタビュアー吉田豪氏による珠玉のインタビューの一部をご紹介します。
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(※宍戸氏は50歳を過ぎ、若い女性と知り合いたいからとディスコやクラブでナンパしていたというエピソードに続き…)
──いまはナンパされるとしたら、どこに行くわけですか。
宍戸:ナンパは仙川(東京都調布市)。カウンターバーのいいの二軒見つけたから。
──そっちもちゃんと頑張ってるんですね、いまでも。
宍戸:そうだよ! だって78歳って、あと少ししかないんだよ?
──役者としても男としても生涯現役な感じが、やっぱりすごいですよ。
宍戸:俺はこれで老人をやれって言われたら、老人もものすごくうまいし。62、63歳の若い金持ちになって、女あさりをやる役をやらせたら、俺が一番うまいよ。
──そんな気がしますね(笑)。
宍戸:うまそうだろ? だんだん俺と寝たくなってきたろ?
──ダハハハハ! ボクも! 言われてみれば(笑)。
宍戸:言われてみれば(笑)。
──そっちの趣味はないんですけどね(笑)。
宍戸:ちょっとベルトをゆるめておくか(笑)。
──ダハハハハ! ちなみに、宍戸さんは男性経験はない?
宍戸:ない。一度ヤッてみてえんだ(笑)。
──その興味はまだあるんですか!
宍戸:うん。
──すごいなぁ。まだ、人生でやってないことがあるんだったら、やったほうがいいんだっいう。
宍戸:やったことねえもんな。やって、まず勃たねえべ。いや、相手を勃たせることはできるよ。
──その技術は(笑)。
宍戸:うん。まあ、オカマは随分いたからね。
──本の中で赤木圭一郎さんが狙われてた話とか、ハッキリ書いてましたもんね。
宍戸:あれはね、「錠さん、トニー(赤木)に言って」って言われて。俳優の藤村有弘はわれわれバンサって呼んでたんだけど、「おいトニー、バンサの体型が合ってるから、服をみんなかっぱらってこい」って言ったら、それでバンサがもう赤くなってるの。向こうから赤木が歩いてきた時なんて、「あの子なんていうの? あの子」「赤木圭一郎だよ、四期のニューフェース。トニーっていうんだよ」「トニー! トニーがいいわ」って、そういう言い方をするんだよ。やめろとも言えねえじゃん。
<この続きは11月22(木曜日)に掲載予定>
<宍戸錠氏プロフィール>
ししど・じょう。1933年大阪府生まれ。1954年、日活ニューフェイス第一期生としてトップ合格し、翌55年に『警察日記』でデビュー。タフでハードボイルドな「エースのジョー」として人気を得て、石原裕次郎、小林旭らとともに日活のスターとなる。『拳銃は俺のパスポート』など300本以上の映画に出演してきた。その役者人生を綴った自伝的小説の完結編『シシド 完結編~小説・日活撮影所百周年記念』(角川書店)は11月30日発売予定