当サイトでは過剰なサッパリ追求で肌を老化させている「男性の“スッキリ・サッパリ”洗顔 モテ肌遠ざけ老化早める」や、男性が肌ケアをするメリットを検証した「モテ肌男性は女性からの人気だけでなく、年収も高い!?」など、男性のスキンケアについて紹介してきた。
その中でさまざまなアドバイスをしてくれた男性美容研究家・藤村岳氏が、11月22日の「いい夫婦の日」を前に、ある仲良し夫婦のエピソードを教えてくれた。
「共働きされているご夫婦なんですが、週末に奥さんが、旦那さんのスキンケアをしてあげているんだそうです。シートマスクをしながら、おしゃべりしたりして、ゆったりコミュニケーションする時間を持つことが、夫婦円満の秘訣だとおっしゃってましたね。
エステのフェイシャルマッサージといった、特別なテクニックは必要ありません。コットンでのパッティングやタッピングなど、手軽なスキンシップというか、最初照れくさいかもしれないけど、肌に触れてもらう気持ち良さは男性も一緒です。女性にとって普通のケアでも、普段ケアをしていない男性にとってはスペシャルケアになりますから、効果を実感しやすいのもいいと思いますよ」
日頃スキンシップが少ないと“うーん。想像しにくいなぁ”とハードルが高いと感じそうだが、せっかくの「いい夫婦の日」。特別に“仲良し”な雰囲気を味わうには、良いかもしれない。
過去の記事でも紹介したスキンケアアイテム「オイルブロッカー」などを販売する、男性コスメブランドのザスインターナショナルが行なったアンケートでも、「嫁に勧められるがままに化粧品を使い始めたが、しばらくして嫁の対応が少し良くなった気がする」(40代・自営業)といったコメントが見られるなど、普段は何を言っても気にしないふりをしている男性でも、実は妻の反応がモチベーションになっているようだ。
向井理や福山雅治など、肌のきれいな芸能人が人気とはいえ、日本人男性が肌ケアをあからさまに語るのは、まだまだ難しい背景もある。そのため男性をカッコよくするには妻や娘・恋人など、身近な女性のサポートがポイントになるという。
「男性同士の会話でスキンケアの情報交換をするということは、まずありません。肌が気になっても、シャイな男性はそうした話題自体を持ち出すことができない。しかも何かのきっかけで否定されると、“もうやらない”となってしまいがちです。逆に間違ったケアをしている場合でも、『スッキリして気持ちいいよね』と一旦やり方を肯定して、『でもこうすると、もっと良くなるよ』というように、“ほめて伸ばす”がポイントです。
ある会社社長がテカりに悩んでいて、オイルコントロールできるアイテムを使いはじめたら、女性の部下や奥さんから肌のことをほめられるようになって、『肌をほめられるのは、自分のしている努力を認められた感じがして嬉しい』と、すごくテンションが上がったそうです」(藤村氏)
夫に家事を手伝ってもらう習慣をつける時のように、肌ケアも“ほめて伸ばす”がポイントというのはわかりやすい。これまでの記事で紹介したように、肌のコンディションが良くなれば、清潔感がアップし、見た目年齢も若返るなど、仕事の面にもプラスになる。
また自分のしてあげるケアで夫を素敵にしたり、好感度の高い男肌にするには、日々スキンケアをしている女性にとって、「内助の功」を発揮しやすい領域。
「スキンケアについては女性の方が専門家ですが、上から目線じゃなく、母のような気持ちで諭しながらアドバイスしてもらえると、男性は受け入れやすい。
妻の週末スキンケアで旦那さんが素敵になると、きっと奥さんご自身のケアも自然と力が入るようになるでしょうから、見た目年齢が夫婦そろって若くなって、ケア時間のコミュニケーションで仲も良くなる……いい夫婦の日に、旦那さんのスキンケアをしてあげるのは、オススメのすごし方のひとつだと思いますよ」(藤村氏)