人気女優たちが鎬を削る秋のドラマ戦線で、快進撃を続ける米倉涼子(37)主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)。その勢いは止まるところを知らず、初回で18.6%という高視聴率を叩きだし、11月8日に放映された第3話でも17.4%を記録、同週放映された同じテレビ朝日系の大人気シリーズ『相棒season11』第5回の視聴率15.4%を上回った。
「最近は警察や医療をテーマにした硬派な社会派ドラマの人気が高い。うちは特にそのジャンルに力を入れてきたので、放映前から結構いけるんじゃないかという雰囲気はあった。でも、まさかここまでとは。正直予想外でみんなびっくりしてます」(テレビ朝日社員)
米倉は、過去にもテレビ朝日の社会派ドラマで主演を張ってきた。
『黒革の手帖』(2004年)、『けものみち』(2006年)、『わるいやつら』(2007年)の松本清張三部作や、映画化もされた『交渉人』(2008年)。さらに国税局の査察官を描いた『ナサケの女』(2010年)などである。
『ドクターX』のスタッフには、これら歴代ドラマで苦楽を共にした仲間も多いという。さぞかし現場も盛り上がっていることだろう。
「想像していたよりも高い視聴率に米倉さんもご機嫌で、現場の雰囲気は最高です。先日なんて『浅草 今半』のすき焼弁当と『叙々苑』の焼肉弁当が届いたんですよ。いつものロケ弁と違う豪華な弁当に、みんな喜んであっというまに食べました。そうしたら違う日には米倉さんの事務所から老舗うなぎ店の弁当の差し入れが……。もうお祭り状態です!」(番組スタッフ)
実は現場に届けられた高級弁当は、ヒットを喜んだテレビ朝日の社長・早河洋氏自らが指示して手配させたという。
「今回のヒットを一番喜んでいるのは、実は早河社長かもしれません。米倉さんとすごく親しいんですよ。局内でばったり会うと、米倉さんは大声で『ひろし~!』なんて社長のファーストネームを呼んで挨拶するくらい。周りの人はヒヤヒヤしてるみたいですが、社長は満更でもなさそうで、嬉しそうにしています」(制作会社社員)
既に続編や特番の話も持ち上がっているという『ドクターX』。高級ロケ弁はまだまだ続きそうで……。
※週刊ポスト2012年11月30日号