23才から2年かけて5大陸90か国を旅したFカップグラドルで旅作家の歩りえこ(31才)。15才のときに心臓に異常が見つかり、“自分で決めた人生を歩む”と決意。学生時代、初海外のアメリカ・フロリダで見た女性たちのノーブラ姿に“自由”を感じて海外旅行に開眼し、所持金150万円で“世界一周”の貧乏ひとり旅に出た。集団痴漢や強姦未遂、強盗に殺されそうになるなど悲惨な体験にもチョ~前向き! そんな体験や下ネタも赤裸々に綴った『ブラを捨て旅に出よう』(講談社文庫)を刊行した彼女に、旅の裏側を直撃!
――実際にノーブラで旅していたんですか?
歩:Tシャツとか明らかに乳首が立っちゃうような服以外は、ほとんどノーブラです。
――著書には壮絶な体験や下ネタまで赤裸々に書いていますが、抵抗はありませんでしたか?
歩:最初は結構クールに書いてたんですよ。でも、読み返したときに面白くないなって思って、どう思われてもいいから、思い切って何でも書いちゃおうって思って。結果的に下ネタが多くなりました(笑い)。
――あっけらかんとしていて良かったです。
歩:すごく迷ったんですよ。でも、もともとグラビアとか男性目線の活動もやっているので、読んでいて面白いのってそういうことだなと。みなさん赤裸々な部分を読みたいじゃないですか。なので、えいや!って徹底的に書いてしまいました。
――行く先々でかなりモテていますが、どの国でもモテたんですか?
歩:日本人女性って、大和撫子的な印象があるので海外ではけっこうモテるんです。ほかの国の女性はたくましくて、おとなしい女性って日本人ぐらいなんですよ。でも、アフリカでは全然モテなくて…。アフリカでは、体が大きくないとモテない。もう、明らかにバーン!とお尻もないと、子供のように見えてしまうみたいで。
――3か国くらいで男性からプロポーズされていましたね。
歩:実はもっと…。書いている以外の人も入れると100人ぐらいには言われてると思います。日本人の女性だったら誰でも歩いてるだけでアプローチされると思いますよ。
――“結婚してくれるまでどんなことでもする”と根性焼きをしてまで結婚を迫られたというのは、かなり驚きました。
歩:あのときは、びっくりしちゃいましたね。はじめは根性焼きを私にするんじゃないかと思ったので、どうやって逃げようかと。でも、相手が自分にやって、腕がほんとに焦げたので、これはヤバイと思って7回目くらいで「イエス!」って言っちゃったんですよ。そうしたらやめてくれましたが。
――つらかったこと、大変だったことは?
歩:やっぱり、シャワーを浴びれないこと。ひどいときは4日間くらい浴びれなかったので、ほんとに体がかゆくて。汗とかを拭くことはできるんですけど、デリケートな部分とか、頭とかがほんとにかゆくなっちゃうその連続だったので、女性としてキツかったですね。ずーっと日差しも浴びまくりだったので「ああ、お嫁に行けないな…」と思ったり。
――それでも旅をやめなかったのは?
歩:やっぱりそれに勝る魅力があるし、つらいことや試練が本心では好きなんでしょうね。だから、楽に旅したところはあまり記憶に残っていなくて、むしろハードでつらかったなっていうところが、帰ってみたら結果として楽しかったんですよね。