近年の安上がりな番組作りには欠かせない女子アナたち。だが「ギャラのいらないタレント」として酷使されることからも、フリーへの転身が相次いでいる。人材豊富と言われたフジテレビでも、高島彩(33)や中野美奈子(32)、平井理央(29)らの退社が続き、嘆きが絶えないようだ。
こういった悩みは各局共通で、青木裕子アナ(29)や竹内香苗アナ(34)といった主力の退社が続くTBSも社内の危機感は強い。
「青木もそうだったが、うちの人気アナは基本的にキャラが強すぎる。『サンデー・ジャポン』できわどい発言を繰り返す田中みな実(25)はその典型。仕事熱心でプロ意識のある子だが、好き嫌いが分かれるので局アナとしては長続きしない。彼女は給与体系変更以降の入社ですから、先輩たちより給与水準が低いこともフリー転身の背中を押すでしょう」(TBS関係者)
こうした中で少し事情が違うのは、今年度の第1四半期で開局以来初の「視聴率四冠」を獲得したテレビ朝日だ。
「会社の体質なのか、退社してフリーを志向する人が少ない。前田有紀(31)、竹内由恵(26)などバラエティーで活躍する女子アナの人気も定着してきましたし、『報道ステーション』から『スーパーJチャンネル』に移った市川寛子(32)も、結婚後に退社の話はありません。
もちろん、好業績で他社に比べて待遇面で恵まれているというところがありますから、調子が悪くなればどうなるかわかりませんが……」(テレビ朝日社員)
※SAPIO2012年12月号