野田首相の解散宣言に先んじていち早く選挙に向けて動いていたのは、民主党・田中美絵子議員(36)だ。2009年の衆院選では石川2区から出馬したが、今回の選挙では、“小沢ガールズ”時代の上司にあたる東祥三・国民の生活が第一幹事長への刺客として東京15区から出馬することになった。
田中氏といえば、今年6月に国交省官僚との「不倫駅中チュー」が報じられたスキャンダル議員。刺客起用は懲罰人事なのか。
「田中議員は、今回の国替えを喜んでいます。石川2区を出て、都内の選挙区に移りたいというのは本人の希望だった。
国替えの希望がなぜ通ったかというと、田中議員は輿石東・幹事長の覚えがめでたいから。2010年の参院選の時に、田中議員は輿石氏の選挙区である山梨に応援に入り、『私は小沢ガールズと呼ばれていますが本当は輿石ガールズなんです』と演説して、輿石さんを喜ばせた。それで、秘書時代に住んでいた東京15区を射止めたんです」(民主党議員)
※週刊ポスト2012年11月30日号