女性ならば、一度は自分の髪質について悩んだ経験があるだろう。中でも「くせ毛」の悩みをもつ人は多い。女性ファッション誌では「くせ毛風ヘア」や「外国人風の抜け感」などがもてはやされているが、本物の「くせ毛」に悩む女性陣にとって、事はもっと重大なのだ。
都内高級住宅街のある美容師は、こう語る。
「くせ毛に悩むお客さんはやっぱり多いですね。特に顔周りのうねりを気にする女性がすごく多い。直毛すぎてアレンジを楽しめない、という悩みも聞きますが、やはりくせ毛コンプレックスのほうが圧倒的に多いです」
ちなみにくせ毛と縮毛は別物だという。
「ものすごく細かく強いうねりの出てしまう縮毛は、くせ毛とメカニズムが違うんですよ。毛自体が平らに潰れているので、縮毛矯正をかけても光を反射して毛がキラキラ鈍く光ってしまう。天使の輪がきれいに出ないのが縮毛の特徴ですね」(前出・美容師、以下「」内同)
ところが、芸能人の髪の毛はいつ見てもサラサラ。なぜだろうか? 前出美容師が続ける。
「芸能界では、縮毛の人は淘汰されやすいんだと思います。とくに女性の場合、強い縮毛だとデビューしにくいでしょう。矯正をかけてもまっすぐにならない毛質があることは事実ですから。
とはいえ、芸能界でも隠れ縮毛の人はいます。とくにある大物女優さんの毛質はすごくやっかいだと美容師業界でも有名です。出演直前まで専門のスタッフが念入りにスタイリングして、縮毛を伸ばしているんです」
髪の毛もまた、芸能人にとっての生命線なのである。