主婦層など大衆の世論形成に大きな影響力を持つワイドショー。作家の麻生千晶氏とコラムニストの今井舞氏が、小倉智昭(『とくダネ!』フジテレビ系)を辛口批評する。
みのもんた(『みのもんたの朝ズバッ!』TBS系)同様、舌禍事件が多く、最近も安倍晋三が首相を辞任した時のことを「子供みたいだった」と揶揄し、謝罪に追い込まれた。また、視聴率低迷の原因とされたのか、1999年の番組開始以来ずっと続いていた、冒頭数分間に自由に喋る「オープニングトーク」がこの秋からなくなった。
「『オープニングトーク』で本人は欧米のニュース番組のアンカーマン気取りだったが、大物歌手や大物俳優にコンサートや舞台に招待され、楽屋で歓待されたといった自慢話が多かった。大物の名を借りて自分を大きく見せようとする典型的小人物」(麻生氏)
「政治、経済、社会ネタを取り上げる時はテンションが高いが、芸能ネタの時は露骨につまらなそうな顔をする。ニュース番組のキャスター気取りだが、何でも取り上げるワイドショーの司会者として失格だ」(今井氏)
※SAPIO2012年12月号