そろそろ冬本番。インフルエンザの流行も例年より早まっている今年、どのような対策をとったらいいだろうか。北海道・東北地方のご当地“風邪”“冷え”対策について紹介しよう。
まずは北海道から。
「湯船に浸かるときは浴槽に熱湯を入れて浴室を暖め、シャワーのみのときは、服を脱ぐ前にシャワーでお湯を壁にかけて浴室を暖めます」(釧路市・高橋佐知さん) 「室内では足が冷えないよう靴下の上に“毛糸カバー”を履きます」(札幌市・佐藤陽子さん)。
また、「北海道のコンビニでおにぎりを買うと、必ず“温めますか?”と聞かれます」と、テレビ番組『おにぎりあたためますか』(HTB)のプロデューサー・多田健さん。これも体を温める工夫といえよう。さらに、風邪薬と一緒に医薬品ドリンク『新エゾエースH』(4本入り1575円)を飲むという情報も。北海道発祥の『ツルハドラッグ』などツルハグループのみで販売中。
続いて、青森県弘前市の小学校では、冬のスキーの授業のときには、“タオルの真ん中に穴を開けて作ったスキータオル”を服の下に着込み、スキーが終わったら脱ぐ。「汗で体を冷やさない工夫です」と、弘前市・横山久美子さん。
帆立貝や野菜、きのこ、卵などが入った青森の冬の定番メニューがみそ貝焼き。「濃厚な味で風邪のときなど栄養をつけたいときにもオススメですね」(青森県農林水産部総合販売戦略課 地産地消グループ担当者)
秋田県では、毎年2月第2土曜日とその翌日に行われる『大館アメッコ市』には、「この日に飴を食べると風邪をひかない」という言い伝えが。
岩手県では、「秋になると家族総出で山に行ってぶどうを収穫。大きな樽にぶどうと砂糖を入れて、足で踏んで作った“山ぶどうワイン”を風邪のときは飲んだなぁ」と盛岡市・田中文代さん。
山形県の庄内地方でおなじみの冷え対策といえば、納豆汁。すった納豆と豆腐やきのこ、芋がらなどを入れた納豆汁は、深い味わいで体の芯から温まる。「12月10日前後の『大黒様のお歳夜』という行事でも、黒豆やハタハタに加え、納豆汁が並びます」(酒田市観光物産課担当者)
宮城県の角田市では6~7月に収穫したしそで、 しそ酒を作る。「赤しそでも青しそでも、梅酒の要領で約2か月漬けて、風邪のときは杯1杯くらい飲みます」(角田市商工観光課担当者)
※女性セブン2012年12月13日号