漫画家のさかもと未明さん(47才)が、飛行機内で“泣きじゃくる赤ちゃん”の母親に怒鳴りこみ、JALに対しても猛烈なクレームを入れたことを雑誌のコラムに寄稿し、大きな波紋を読んでいる。これについては、つんく♂(44才)や脳科学者の茂木健一郎さん(50才)、スポーツライターの乙武洋匡さん(36才)らもネットで異論を唱えている。
海外事情に詳しい評論家の山本一郎さんもこう語る。
「例えば中国の航空会社とかロシアの航空会社では、機内で赤ちゃんが大声で泣いていたり、子供が廊下を走ることなんかもしょっちゅうです。もちろんレストランでもね。他の客も特に神経質にならず、注意したりしませんよ。日本はむしろ静かで恵まれた環境だと思いますけどね…」
かつて、CHEMISTRYの堂珍嘉邦(34才)の妻・敦子さん(34才)も、4人の子を連れて入ったレストランで、「子供がうるさい」と客にクレームをつけられ、悲しさのあまり朝まで涙したことを明かしている。
ただし、さかもとさんのケースは乳児に対してのクレーム。まだ何も理解できない乳飲み児に対して怒るのはちょっと話が違う。教えてわかる子供を放ったらかしにしている母と一緒に語ることはできない。
コラムニストの北原みのりさんはこう話す。
「日本は子育て中の母親に対して厳しすぎます。最近“自分こそ正義”と主張するような他人に厳しい風潮がありますが、それは大人に余裕がない証拠。子供も高齢者も皆が助け合って、もっと楽に生きていける社会のほうがいいにきまっています」
※女性セブン2012年12月13日号