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風吹ジュン 別れた夫にバッタリも「恨みもつらみも何もない」

 衣食住という暮らしになくてはならないもの、旅や犬、趣味などごく身近で暮らしをいろどることやものをおろそかにせず、自分の美意識を貫くことの大切さ、心地よさを綴った『風吹ジュンスタイル』(マガジンハウス)を上梓した風吹ジュン(60才)。

 数年前、長女の大学入学を機に、「これで子育ては卒業」と宣言。海外旅行などにどんどん出かけるようになっていった。

 とはいえ、ゴージャスなバカンスとはほど遠い。友達と交代でレンタカーを運転しての気ままなスペイン旅行。そうかと思えば、美味なるお茶を求めて中国奥地へ。険しい山道にも分け入った。そうこうするうちに、専門家と肩を並べるほど中国茶に詳しくなってしまう。お茶を手軽に飲むためのタンブラーにも凝っていく。このように興味や好奇心は際限なく深く広がっていく。

 本著では、そんな彼女の元気で、心地いい暮らしが惜しげもなく紹介されている。衣食住すべてにわたり、彼女のライフスタイルが貫かれている。

 盛りだくさんの写真の多くは、自分で撮影したもの。紹介している料理も自分で作ったものだし、服のリフォームも自ら針と糸を持ち、自分にぴったりのサイズに仕上げてしまう。

「子供の頃に両親が離婚し、私は早くから自立せざるをえなかった。だから、なんでも自分でやってきた。私、たくましいんです(笑い)」(風吹・以下同)

 さまざまな手仕事をこなす指は、素っ気ないほど爪を短く切りそろえていて、マニキュアの色もない。

 でも、透明感のある肌、ごく薄いナチュラルメイクは、体の芯から健康であることを証明している。実際、「散歩中に突然走り出したり、ジャンプしたくなる」ほど、心身ともに快調だという。

 テレビや映画の撮影が立て込んでいるが、元気の秘訣は「よく眠ること」。休みの日は10時間でも11時間でも寝る。

 そんな暮らしの中、街で別れた夫にばったり出会ったことがある。短い言葉を交わして、笑顔で別れた。

「恨みもつらみも今は何もないですね。つらかった、きつかったからといって恨んで引きずっても、それは自分が傷つくだけですもの。むしろ“ありがとう”という気持ちかな。あの時代があったから、今が充実していると思うので。彼は彼で私が大変な思いをしてきたことなど、何にも知らないと思う(笑い)」

 子供たちも自立した。アメリカ在住の長女は、米国籍の男性と結婚した。

「いつか孫ができたら、英語をしゃべるわけよね。ということは、孫とおしゃべりするには英会話を勉強しとかなくちゃ。ああ、一日24時間じゃ足りないわ!」

 飾らない笑顔が、やっぱりかわいい。

※女性セブン2012年12月13日号

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