数々の大ヒット曲がありながら、歌手としては一度も紅白に出場しなかった石原裕次郎。その“裕次郎”を歌うというのだから、今年の紅白一番の見所は、舘ひろし(62)で間違いない。
28年ぶりの紅白出場となる舘は、今年9月に裕次郎のカバーアルバムも発売している。大晦日には一体どの歌を聴かせてくれるのか。歌謡曲ファンとして知られる芸能レポーターの石川敏男氏が、興奮を抑えきれない口調で語る。
「舘さんは3~4曲をじっくり聴かせてくれると思う。選曲は『夜霧よ今夜も有難う』『北の旅人』『わが人生に悔いなし』あたりかな。赤いポケットチーフを粋にさして、『赤いハンカチ』なんて歌われたら、しびれちゃいますよねぇ」
昭和52年に155万枚を売り上げた『ブランデーグラス』なども、もう一度聴きたい名曲。石川氏は、紅白お得意のサプライズ演出にも期待しているという。
「たぶんね、渡哲也さんも神田正輝さんも、みんな出てくると思う。石原軍団総出演で、もしかしたら、映像で裕次郎さんとの“共演”もあるかもしれない」
※週刊ポスト2012年12月14日号