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有名投信会社会長「大手金融機関だからと信用してはいけない」

 消費増税も控えているし…冬のボーナスもダウンするみたいだし…、不安だからとりあえず貯金は大まちがい、と言うのは、純資産2000億円、顧客数11万人のさわかみ投信代表取締役会長・澤上篤人さん。澤上さんが、お金に関する疑問に答える。

Q:預けるにせよ投資をまかせるにせよ、やはり大手の金融機関にお願いしたほうが安全なのでしょうか?(48才・自営業)

A:大手だからといって信用していいかといえばそんなことはない。銀行などの大手金融機関は、国債を随分買っています。国債なら安全と思っている人がいるけど、ギリシャの例を見ればわかるように、国だってどうなるかわからない時代なんです。

 日本も今の財政状態を放置すれば、国債だっていずれガタガタに価値が下がる可能性が高い。国債が暴落すれば、あなたの大事なお金を預けている金融機関だって経営不振になるでしょう。

 いちばん安全な家計防衛術は、生活者にとってなくてはならない企業に直接投資することなんです。国の財政が破綻しても、我々の生活はなくならないのだから、その会社はつぶれないでしょう。

 銀行やタンスにお金を寝かしておくのではなく、株式市場に投入してあげれば、日本経済は必ず元気を取り戻すはずです。

※女性セブン2012年12月13日号

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