手書きの年賀状のほうが心がこもったものになるのはわかってるけど、どうしても字が上手に書けなくて…。と、悩んでいる人も多いはず。そこで、11月に女優の熊谷真実さん(52才)と結婚したばかりの話題の書道家・中澤希水さん(34才)が、美しい文字を書くコツを教えてくれた。まず重要なのは書く姿勢。
「実は、いちばん重要なのは文字の書き方よりも、書くときの姿勢なんです。きれいな字を書こうとして、文字の一部分ばかりを気にして視野が狭くなり、気がついたら姿勢が悪くなって、文字が歪んでしまう…。お約束の失敗パターンです。余白も含めた全体像をイメージしながら、背筋をまっすぐのばして紙面全体を眺めましょう」(中澤さん)
美しい文字を書くためには、以下のポイントを押さえて、正しい姿勢を心がけよう。
・あごを引き、まっすぐ紙を見る
・机とお腹の間はこぶしひとつ分あける
・背もたれには寄りかからず、背筋をのばす
・足は自然におろす
そして、ペンの持ち方も重要だ。
「ボールペンは親指と人差し指、中指の3本で挟み込み、机に対して約60度の角度をつけて書くのが正しい使い方です」(中澤さん)
一方、普段使い慣れていない筆ペンも、冠婚葬祭など、いざという時のために、ボールペンとは異なる正しい使い方を知っておきたい。
「筆ペンの場合は、机に対して直角に立てて使うのが正しい持ち方です。祝儀袋や芳名帳できれいな字が書けない原因は、筆ペンをボールペンと同じように使っているからではないでしょうか」(中澤さん)
※女性セブン2012年12月20日号