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南雲吉則医師の足のむくみ解決法「よく歩く」「貧乏ゆすり」

 50代なのに30代にしか見えないドクター・南雲吉則先生が、女性セブン読者の健康に関する相談に回答するこのコーナー。今回は、足のむくみについての相談だ。

【相談】
 ブーツを履くと、夕方には脚がパンパンに。どうしたらむくみが取れますか?(ねこのしっぽ・35才・会社員)

【南雲先生の回答】
 むくみの原因は、血の流れの悪さ。これは、足を動かさないことに起因していて、脚のむくみの原因だね。

 心臓には、きれいな血液を全身に送り出すポンプ作用があるんだけど、汚れた血液を心臓まで戻す作用というのはないんだ。下肢の末梢に溜まった古い血液を戻してくれるのは、実は“第二の心臓”といわれる、ふくらはぎの筋肉。だから、ふくらはぎの筋肉を使わない人は、汚れた血液が体の隅々に溜まってしまって、むくんでしまうんだね。

 ねこのしっぽさんは買い物しているときなど、“疲れた疲れた”と言って、すぐに休憩していないかな? 脚をいたわっているつもりで、実はそれは、脚をむくみやすくしているんだよ。マラソンでも、ゴールした後はすぐに座らず、しばらくはその場で駆け足をするようにって言われるよね? あれは、心臓が血液をどんどん送り出しているときに足の動きを止めると、末梢に血液が溜まってしまうからなんだ。

 なかには、脚のむくみがひどくて、月に何回かマッサージに通っています、なんていう人もいるでしょう。確かにマッサージは、人の手がふくらはぎの筋肉代わりになって、むくみを取ってくれるような気がするけど、一時的なものでしかない。またすぐにむくんじゃうから、あまりいい解決法とはいえないね。

 この場合の解決法は、“とにかくよく歩く”ことと“座っているときには貧乏ゆすりをする”こと。貧乏ゆすりをするとふくらはぎの筋肉が刺激されて、汚れた血が心臓に戻される。“ふくらはぎを揺らす”ことが大切なんだな。

※女性セブン2012年12月20日号

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