「いや~、選挙は思っていた以上にしんどい。政治家の人たちがどうして皆、あんなに疲れた顔をしているのか、よくわかりましたね」
今回の衆院選で、東京8区から立候補を表明した俳優の山本太郎氏(38才)に、初めての選挙活動の感想を聞くと、そんな意外な返事が。
この選挙区は、自民党前幹事長の石原伸晃氏(55才)が5期連続当選中だ。石原氏といえば、父・慎太郎氏(80才)など石原ファミリーがここぞというときには応援に現れるので有名。2009年の総選挙でも、“石原軍団”の舘ひろし(62才)や、慎太郎氏が応援に駆けつけた。果たして今回は──。
「慎太郎代表の日本維新の会から出馬を予定していた元杉並区長の山田宏氏(54才)が、直前になって別の選挙区へ移りました。息子のことを考えた慎太郎氏の指示ともいわれてます。それもあって、石原軍団の応援はなくても今回は勝てるという雰囲気でしたが、山本氏の追い上げによっては、“軍団”関係の人が応援に駆けつけるという話も出ています」(政治部記者)
一方の山本陣営の活動はとことん“草の根”的だ。タレントの応援もなく、選挙活動は老若男女のボランティアが中心。
「選挙が始まってからも、必死に人やカンパを集めているんです。初めての選挙でわからないことだらけなので、手探りで活動していますね」(山本氏)
徹底した原発批判で知られる山本氏だけに、街頭演説では「この国は狂ってる!」「メディアは狂ってる!」と過激な発言を連発。手応えを聞くと、
「だって、石原さんは最強ですよ。応援してください。今、変えないと! この選挙戦は日本の未来を決める選挙ですから、本当にみんな熱くドキドキできるようなものにしたいんです。石原さんにも『おれたちも何かしなきゃ』と思わせるところまで持っていきたい」
山本氏は、見事、“軍団”を引っ張り出せるか?
※女性セブン2012年12月27日・2013年1月1日号