2013年10月の鉄道ファン大注目の新星がデビューする。JR九州の「ななつ星in九州」だ。どんな設備、サービスが提供されるのか、旅行ジャーナリストの村田和子氏が解説する。
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2013年に鉄道の旅に周遊型の豪華な旅を満喫できる期待の“新星”が登場する。10月15日から運行を開始するJR九州の日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」だ。
ピアノを置いたラウンジカー、ダイニングカー、客車5両の計7両で編成する列車で、乗客の定員はわずか28人。夜は生演奏も聴ける豪華寝台列車で九州各地を巡り、自然、温泉、地元の食や文化を堪能しながら、移動の空間を楽しむ、まさに「陸のクルーズ」といえる。
車両デザインを担当したのは、JR九州の鉄道デザインを長年担当してきた水戸岡鋭治氏。コースは、霧島温泉郷や阿蘇など九州を一周する「3泊4日コース」(2人1室で1人38万~55万円)と、長崎など九州の北西部を周遊する「1泊2日コース」(同15万~22万円)の2つのタイプがある。
価格は高めだが、第1期(2013年10月~12月出発分)の参加申し込みの受付に応募が殺到、抽選倍率は平均7.27倍に上った。第2期(2014年1月~3月出発分)の申し込み方法や申し込み期間については、2012年12月下旬ごろに発表される予定。興味のある人は「ななつ星in九州」専用サイト(http://www.cruisetrain-sevenstars.jp/)をチェックしよう。
※マネーポスト2013年新春号