米倉涼子(37才)が主演するドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)が、最終回直前の第7話(12月6日放送)で、視聴率20.2%を記録し、大きな話題となっている。
ヒロインは、組織に属さず、腕一本で渡り歩くスーパードクターの大門。その過去や私生活は、いまだ謎に包まれているが、町医者で患者のために生きた父への思いから、医師を志した過去が明らかになってきた。父への誓い──それは、米倉自身ともリンクするものだ。米倉が父(享年57)を肺がんで亡くしたのは2005年11月のことだった。
厳しい世界で頑張る娘を、いつもいちばん近くで応援してくれた父。
「涼子ちゃんが出るドラマが放送される日は、仕事を早めに切り上げて帰ったりもしていました」(米倉家を知る人)
そんな父の最期を看取った米倉の悲しみは大きく、仕事をキャンセルしなければならないほどだった。しかし彼女は、自分の仕事を愛してくれた父のためにこう言って奮起した。
「大好きだった父は今も私の中で生きています。そしてこれからも私を励ましてくれると思う」
そこからの活躍はいうまでもないが、初舞台『黒革の手帖』(2006年)が大成功を収め、2011年はミュージカル『CHICAGO』でブロードウェーデビューも果たした。
「涼子ちゃんはその楽屋に、お父さんの写真を飾っていました。何か楽しそうに話しかけることもあれば、神妙な顔でじっと見つめていることもありましたよ」(舞台関係者)
大事な仕事のときは、そうやって必ず父親の写真を現場に持って行くという米倉。『ドクターX』の視聴率がぐんぐん上がったのも、彼女にそんな強い味方がいるからなのかもしれない。
※女性セブン2012年12月27日・2013年1月1日号