日経平均株価が上昇に転じたといっても、日本企業が大復活しているわけではない。大企業が軒並み数千億円という巨額の赤字決算を発表し、かつてのように「国を代表する企業の株を買っておけば安心」という時代は、遠くに去っている。
そうした中で注目を集めているのが、時価総額の小さな小型株だ。カブ知恵代表・藤井英敏氏が語る。
「相場全体が活況を呈している期間は大型株が市場の牽引役となるが、構造的に日本経済全体の期待成長率は低い。こうした状況下で資金が回ってくるのは、小型株に限られてきます」
『マネーポスト』新春号では、藤井氏が日本市場に上場する全銘柄を対象に厳選スクリーニングした結果、抽出された大化け期待の小型株上位25銘柄を紹介。
例えば7位にランクインしたメッセージ(ジャスダック・2400)は、介護関連として息の長い物色が期待できる。さらには10位のタカラレーベン(東証1部・8897)など、金融緩和の恩恵を受ける不動産セクターも数多く名を連ねた。
藤井氏以外にも小型株に注目する専門家は多い。『マネーポスト』9月発売号で「東京IPO」編集長・西堀敬氏が注目銘柄として挙げたエイチーム(東証1部・3662)は、1か月で株価3倍超を達成したが、最新号でもさらに魅力的な小型株を厳選紹介しているので注目だ。
※週刊ポスト2012年12月21・28日号