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ギター、水泳、ゴルフ…趣味の上達にYouTube活用が有効と識者

 YouTubeは勉強になる無料動画の宝庫だ。趣味の上達に向けて、作家で人材コンサルタントの常見陽平氏がアドバイスする。

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 突然ですが、皆さんはライブに双眼鏡を持って行ったことはありますか? 昔は今のように、プロジェクターで映像を映すなんていうことも少なかったので、双眼鏡はなかなか便利なアイテムでした。

 この双眼鏡ですが、1980年代くらいのヘビーメタルのライブでは意外な使い方があったのです。2階席など、遠い席のお客さんがステージを見るために使うだけじゃないのです。むしろ、1階席の、しかもステージに向かって右側の前の席の人が使っていたのです。なぜこの位置のお客さんが使うのか? それは、ギタリストがどのように弾いているのかを確認し、コピーするためです。

 ちなみに、私が初めてヘビーメタルのライブに行ったのは中学2年の夏、まさに中二病にかかっていた頃でした。北海道厚生年金会館(当時)で、LOUDNESSのライブを観たのですが、その時もステージに向かって右のエリアでは、双眼鏡片手に必死に運指を確認しているギターキッズたちがいました。

 当時は、ヘビーメタルのPVはあまり流れない上に、レコードやCDを聴いて「耳コピー」をしなくてはならなかったのです。当時はヘビーメタル系では「速弾き」が流行っていたのですね。この「速弾き」、両手で弦を叩いて音を出すなど、進化しまくっており、それを耳だけでコピーするのは困難だったのですね。だから、ギターキッズは双眼鏡片手にライブに通ったのです。

 この耳コピーですが、現在はだいぶ楽になりました。なぜか? それは、YouTubeの登場なのですね。これで古今東西のPV、ライブ映像を簡単に見ることができるようになりました。様々な映像がアップされているので、手の動きもバッチリ分かります。ひたすらYouTubeを見て、奏法を真似することにより、メキメキ上達するわけです。なお、このYouTube、バンド・メンバー同志でコピーする曲を共有するのにも便利です。メールにURLを貼り付けるだけですからね。

 音楽の事例を紹介しましたが、このYouTubeを使って趣味・特技に磨きをかける方法、非常に有効なのですよ。例えば、スポーツなどはぴったりです。様々な選手のプレイなどを見て研究することが可能ですからね。ポイントは丁寧に見ることですね。体の動き、視線など、じっくり見て真似するのがポイントです。教則系のコンテンツもアップされていたりしますしね。教則ビデオの宣伝映像も多数ですが。ある大手企業の役員は、趣味の水泳とゴルフについて、YouTubeをフル活用して劇的に上達したとか。

 もうすぐ新しい年が始まります。2013年は、YouTubeのフル活用で趣味に磨きをかけてはどうでしょう?

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