NHK紅白歌合戦にも出場が決まった人気急上昇中のヴィジュアル系エアーバンド、「ゴールデンボンバー」(通称:金爆)。ボーカル(公式にはVo-karuと表記)で作詞作曲も手がける鬼龍院翔、舞台上で早食いを披露するなど、そのイケメンフェイスからは想像がつかない芸人魂がキラリと光る、弾かないギタリスト(Gita-)の喜矢武豊、ヴィジュアル系をこよなく愛し、振り付けも担当するベースの歌広場淳(Be-su)、そして最後に加入した最年長の暫定メンバー兼ブロガーのドラム担当、樽美酒研二(Doramu)。
2004年から活動中の彼らは、動画サイトにアップした数々の爆笑(?)珍動画から人気に火が付き、代表曲『女々しくて』の替え歌が眠気覚まし飲料「メガシャキ」のCMに起用されたことでさらなる注目を浴びた。
自らの音楽を「パクリ」といい放ち、メンバーのネーミングだけでもおふざけモード全開の彼らだが、その活動姿勢は「本気そのもの」だと語るのは金爆ファン女性のAさんだ。
「ファンを楽しませながも、自分たちも心底楽しもうという姿には一切妥協がないんです。常に体当たりで挑戦し続ける姿には、きっとファンじゃなくとも度肝を抜かれるはずです。それに加え、ふざけながらも謙虚さを崩さない姿勢が見ていて清々しいです」
そんな彼らの魅力のひとつが、“謙虚さ随一”の歌広場淳が生み出す「フリ(振り付け)」だという。「咲き」「ヘドバン」「逆ダイ」など、ヴィジュアル系のファンに特有の動きを取り入れた独特のフリは、ファンも一緒に身体を動かすことでライブの一体感を高めている。
なかには、初心者にはなかなか難しい高速のフリもあるが、歌広場がネットに「振り付け講座」の動画をアップするなどファンフレンドリーさも忘れない。
金爆ファンのバンドギャルBさんは、そんなゴールデンボンバーの振り付けでダイエットに励んでいるという。
「カラオケでは、ゴールデンボンバーの曲を入れて、うぱ(歌広場の愛称)の振り付けを全身全霊で踊りつつダイエットしてます(笑)。動きが大きいので、汗もかくし、友だち同士でも盛り上がるし、大分カロリー消費してると信じてます」(Bさん)
Bさんにオススメのフリを聞いてみた。
「『毒グモ女』っていう曲のフリは、うぱの振り付け動画もあるので是非マスターしてもらいたいです(笑)。あと、あまり慣れていない方が高速のヘドバンをすると首を痛めるので、ほどほどにすることをオススメします。私は1週間くらい首を痛めて湿布を貼っていたこともあるので……」
紅白歌合戦では、どのようなパフォーマンスを繰り広げてくれるのか。ファンならずとも、彼らの真剣さから眼が離せない。