これから「上がる株」とは何か。投資情報会社フィスコでリサーチレポーターを務める三井智映子氏は、「ソフトブレーン」(東証1部・4779)に注目しているという。以下、三井氏の解説だ。
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営業支援ソフトが主力のソフトブレーンが、10月30日に2012年12月期の通期業績予想を上方修正し、復活の兆しをみせている。
メインの営業支援ソフト「eセールスマネージャー」のクラウド対応版がスマートフォン、タブレット端末の普及を追い風として、順調に売り上げを伸ばしている。加えて、フィールドマーケティング事業も企業の販促費効率化によるアウトソーシング化の流れに乗って、好調に推移していることが要因となっている。
低迷が続く国内市場において、売上高の拡大をいかに実現するかが各企業の喫緊の経営課題となっている。そのため、同社の営業支援ソフトに対する需要は中期的に拡大基調が続くと予想される。現在、営業支援ソフトを導入している企業は約1万社だが、潜在的な需要は10万~20万社あるといわれており、成長ポテンシャルは大きいと思われる。
株価は既に右肩上がりの上昇となっているが、同社の業績は再び成長ステージに入ることが確実視されそうなので、さらなる上昇余地は大きいとみている。
【プロフィール】
●みつい・ちえこ:1982年生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中よりタレントとして活躍。いち消費者とアナリストの中間的な存在として、より身近に株式、金融、経済の情報を伝える。
※マネーポスト2013年新春号