自民党が圧勝し、民主党が大惨敗を喫した今回の総選挙。与党・民主党には国民から容赦ないヤジが浴びせられた。特に “応援組”は散々ないわれようだった。
12月10日に埼玉・志木駅前で応援演説を行なった野田佳彦・首相。さすがに現職総理だけに聴衆は集まったが、渋滞で到着が30分遅れると、帰宅途中の女子高生は「ちょっとォ~。野田のせいで道が通れないよォ」と毒づき、交通誘導する警察官に「これも税金の無駄遣いだ」と文句が飛ぶ。
遅刻してきた野田氏は安倍自民批判をぶったものの、初老の男性が「嘘つき~、野田の嘘つき~」と声を張り上げると、その声が聞こえたのか苦い顔を浮かべた。
また、別の会場ではこんな場面も。野田氏の街頭演説を最前列で熱心に聞いていた70歳ほどの男性が、演説後に野田氏に近寄ってくる。支持者と思って野田氏が笑顔で手を振ろうとした矢先――。
「男性は2009年のマニフェストと野田氏の著書『民主の敵 政権交代に大義あり』を手に、『どっちにも消費税なんて書いてないじゃないか』と詰め寄ったんです。野田さんも顔が凍りついていました」(全国紙記者)
※週刊ポスト2013年1月1・11日号