今回の総選挙で大惨敗を喫した民主党。候補者たちには国民から容赦ないヤジが浴びせられることも多かった。そんな民主党の中で、数少ない“勝ち組”となったのは細野豪志・政調会長。田中美絵子氏(東京15区)の応援に駆けつけた時には、「路チューコンビ」「色男~」と冷やかされるも、細野氏は全く気にとめていない様子。
12月10日の福島市内での応援演説では、登壇前に「ヒュー」という歓声が上がり、「よっ、未来の総理!」の声も。本人もまんざらではなさそうな表情だった。スタッフも「控えめな東北人があんなに声援を上げるのは珍しい。政権は失っても、細野さんが新代表ならいずれ民主党は復活する」と眼を細めていた。
が、翌日にはそれを凌駕するタレントが現われた。細野氏と全く同じ場所で演説を行なった自民党の小泉進次郎・青年局長だった。拍手も声援も細野氏をはるかに上回り、「進サマ~」「進ちゃ~ん」という黄色い声は5倍以上(本誌記者推計)。演説後は女性たちにもみくちゃにされるなど、イケメン勝負は進次郎氏に軍配。
応援を受けた福島1区の亀岡偉民氏は「やっぱり政治家もカッコよくないとダメなのかなァ」と自虐演説で笑いを取るのが精一杯。「進次郎さんの演説だけ聴いて帰ろ」という主婦グループや、隣に立つ亀岡氏や選挙スタッフに「邪魔~! 写真撮れないじゃん」と叫ぶ女子高生のヤジ(?)が飛んでいた。それでも亀岡氏は大差で勝ったのだから、進次郎サマサマか。
※週刊ポスト2013年1月1・11日号