自民党が圧勝した今回の総選挙。応援演説で走り回った小泉進次郞氏には行く先々で黄色い声があがった。進次郎氏に限らず、他の自民幹部も“心地良い”選挙戦だったようだ。
安倍晋三・総裁の演説会場では、「腹具合は大丈夫か~?」という声が上がりこそすれ、安倍コールの大音量にかき消される。
公示期間中、各党幹部クラスでは最多の110回以上の遊説を行なった石破茂・幹事長も大人気。真紀子氏の地元である新潟・長岡での応援演説では、大雪にもかかわらず300人ほどの聴衆で駅前は埋まり、「民主党は詐欺集団」「橋下さんはなかなか格好いいけど、“本当かなァ?”ってことがいっぱいある」と石破節は絶口調。
ただ、演説を聴いていた40代の主婦2人組が「あれが石破さん? 面白い顔ねェ」「おぼっちゃまくんみたい」と囁き合い、それを聞いていた自民党スタッフが苦笑いしていたのを、本誌記者は聞き逃さなかった。
※週刊ポスト2013年1月1・11日号