「若者の車離れ」というフレーズが出始めたのはいつ頃からだろうか。今や「むしろ当たり前」という風潮も生まれてきているなか、多くのテレビ番組企画などを手がける放送作家の鈴木おさむ氏が日産とタッグを組み、「検証!クルマで人はモテるのか企画」を立ち上げていた。
現在40歳の鈴木氏。この企画は、「昔はクルマを持っていればモテたが、今の若者たちは果たしてどうなのか」という氏の素朴な疑問から始まったといい、「モテギャルちゃん」をめぐる「クルマを持っているモテない君」、「クルマを持っていないモテモテ君」との対決。対決方法は、それぞれがモテギャルちゃんに3日間のデートプランを実行。判定はその後おこなうというもので、クルマならではのドライブデートを一生懸命企画するモテない君と、クルマはないもののカフェやクルージングなど、スマートなデートプランを提案するモテモテ君――。
3日間のデートを終え、判定はニコニコ生放送で放送というガチンコ勝負。中継される日産の会場には、鈴木のほか日産のマーケティング本部長 木田氏、タレントの眞鍋かをりも参加。モテない君とモテモテ君の2人を見た眞鍋は、開口一番「これは(勝つのは)モテモテ君でしょ!」と断言。クルマの企画がくつがえるような発言をぶちあげ、「モテギャルちゃん、モテモテ君のときとモテない君のときと、メイクが違うよね」と鋭く指摘した。
見所は「車デートだからこそ見えたモテない君の部分。車ならではの密室感と、ふだん行けないところに行けたときの開放感」(鈴木)、車に乗っていると、横断する人を先に行かせたりなど、普段みえない気づかいがみえるという点で「暴言をはいたりする人がいるよね!」(眞鍋)と、クルマならではのモテない君の“人間性”をモテギャルちゃんが見いだせたかどうかにある、という2人。
ニコニコ生放送のコメント欄は「おれはもてない君をひいきするぞおおお」「どう考えてもイケメソだわなw」と真っ二つ。モテないくんの、不器用ながら一生懸命な姿が見ている人の好感度を高めていたが、結果はモテモテくんの勝利で、かたずをのんで見守っていた会場とコメント欄は「ひどすぎるwwwwwwwww」「ですよねーw」と、あまりにガチな勝負に盛り上がり、希望をもっていた鈴木もびっくり。
日産の企画なのにもかかわらず「クルマなしモテモテ君」(イケメン)が選ばれたことに、「結論;日産がイケメン結論;日産がイケメン結論;日産がイケメン」「日産やるな」「日産かっけぇぇぇ」と日産を評価する声があがる一方で、冷静に考えれば、車がなくてもイケメンはモテるため「モテモテ君」になるけれど、車のないモテない君はそもそも勝負の土俵にすらあがれない。車があればモテない君でも女性経験値を増やせる――つまり、モテない君はまずは一生懸命働いて車を買うことから…なのか? という解釈をしたニコ生ユーザーたちからは、「間違いないだろ イケメンとは経験の差が」「俺も車買えばいいんだろ!そうなんだろ!」「そうか、『車のおかげで少し勝負になりましたw』」「(確かに、車がなければ)デートにも誘えない」と、ヤケクソ気味ながら少し納得する声も…。
当初からイケメン君のこなれたエスコートを高く評価していた眞鍋。モテない君が負けた原因について、「モテギャルちゃんは若すぎた。私くらいの年齢になると、(見た目よりも)心と心のつながりを重視してくるので、次は30代女性で!」と力説。そういえば、眞鍋の現在の交際相手は14歳年上のミュージシャンの吉井和哉とも。年上男性の“こなれ感”が好きなようだ。