AKB48の河西智美(21才)が17日、グループから卒業することを発表。「歌手としての道に行きたいと思った」と、26日にCDデビューするソロでの活動に専念すると語った。
河西以外にも、AKBでは最近、卒業、脱退するメンバーが相次いでいる。とくに最近目立っているのが1期や2期メンバーだ。
1期メンバーの前田敦子(21才)が8月に卒業したのを皮切りに、11月には、2期・増田有華(21才)がISSAとの熱愛報道を受け、責任を取るかたちで脱退。同じく2期・佐藤夏希(22才)も同月、学業に専念するために卒業した。河西も2期だ。
今年は研究生の脱退も多かったが、今年後半になって1期、2期メンバーがこれだけ卒業、脱退するのはなぜか?
「ひとつのきっかけは、前田敦子の卒業でしょう」とAKBに詳しいアイドルライターは指摘する。
「前田が卒業を決めたことで、ブレイク前からともに活動してきた1期や2期のメンバーは大きなショックを受けたはずです。絶対的エースがいなくなる喪失感もあったでしょうが、それだけではなく、前田が女優を目指して卒業を決めたことで、ほかのメンバーも自らの“卒業後”を考え始めたと思います。“卒業した後、自分はどんな道を進むのか?”そんな思いを強くしたとのではないか」
そして、前田の卒業発表から5か月後に行われた東京ドーム公演成功の影響が大きかったと言うのは、アイドル評論家の北川昌弘さんだ。
「AKBはデビュー以来、東京ドームコンサートを目標に掲げてきた。売れない頃からのメンバーにとってはるか遠くの夢だったわけで、それを実現したことで大きな達成感があったと思います。その後、AKB全体として具体的な目標は設定されていません。そんななかで、メンバーが個人として次の目標を意識し始めたのは自然な流れだと思います。
前田さんの卒業によって将来を模索していたメンバーにとっては、このドーム公演成功が“ダメ押し”になったと言えます。増田さんも熱愛報道があって脱退を決めたとされていますが、熱愛は否定しているわけですから、脱退せずに活動を続ける選択肢もあった。それをしなかったのはミュージカル女優としての道が見えてきたことが大きかったと思います」(北川さん)
増田は歌唱力が評価され、ミュージカルに本格進出した矢先の脱退だった。河西も競馬予想企画「AKBのガチ馬」で優勝し、ソロデビューが決まったことがきっかけ。佐藤も一部では、「女子アナを目指すことも選択肢にある」と報じられるなど、メンバーそれぞれがAKB卒業後の進路を考えて卒業や脱退を決めたことがうかがえる。
「宮澤佐江さん、高城亜城さんら人気メンバーが中国・上海のSNH48や、インドネシア・ジャカルタのJKT48に移籍することを決めましたが、彼女たちは“AKB”内にいながらにして次の目標を設定したのだと思います。今後、1期や2期メンバーを中心にグループを離れるメンバーは増えていくでしょう。ただ、これだけ大所帯のグループになったわけですから、辞めていくメンバーが増えるのは仕方のないことかもしれません」(北川さん)