オリコン調べの好きな女子アナランキング、そして、週刊文春の好きな女子アナランキングで1位に輝いたフジテレビの「カトパン」こと加藤綾子アナ。現在、文句なしの局アナNo.1といえるカトパンの人気を放送作家でコラムニストの山田美保子氏が分析。カトパンの“プロ根性”が明らかになる!(『メルマガNEWSポストセブンVol.45』より抜粋)
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カトパンのキャラが開花した最大の番組といえば『ホンマでっか!?TV』だろう。彼女をまず評価したのは、明石家さんまやマツコ・デラックスよりも、キャラクターの濃い“評論家”の皆さんたちだと聞く。そもそも「付き合いがいい」という彼女の評判は、この番組から聞こえてきた。さんまさんやマツコさんを始め、磯野貴理子、島崎和歌子、ブラックマヨネーズら、忙しい共演タレントが来られない飲み会に、カトパンはひとりで参加し、お酌をしたり、話し相手になったりしていたとのウワサである。「彼女は水商売をやっても成功するね」とは某評論家のオジサマの弁である。
そんなカトパンの“気配り”を目の当たりにする機会がやってきた。私が構成を担当する『超潜入!リアルスコープハイパー』でのことだ。リニューアル前の『潜入!リアルスコープZ』で、いまは亡き、流通ジャーナリストの金子哲雄氏を招き、芸能人のお財布の中に「潜入」という企画をやったときの話だ。
ロケは、フジテレビの楽屋に突然潜入したビビる大木とカトパンが、芸能人の財布の中に入っているお札や小銭からレシート、クレジットカード、会員カードまでをチェックし、金子哲雄さんから「お金が貯まるお財布整理術」を教えていただくという内容。お陰様でこのシリーズは視聴者の皆さんから好評をいただいていた。
同企画の何回目かのロケ途中で、ディレクターがカトパンの財布を持って現れたのである。もちろん、彼女には黙って…である。
バラエティーをわかっているタレントであれば、そういう事態になることも予想できるし、“そのとき”のために、一応スタンバイをしておくだろうが、女子アナとなればまた別の話。いくらフジテレビの女子アナがバラエティー中のハプニングに慣れているとはいえ、スタッフが自分のバッグの中から財布を取り出し、持ってくることを想像できなくても、誰も怒りはしないはずだ。だがカトパンの財布には、購入した下着のレシートが入っていたのである!
そのレシートとは、後にネットや週刊誌などで話題になった、「ブラ」と「ショーツ」のそれである。熱心な(!)ファンは、その内容から、メーカー名や型まで割り出していたが、それは、カトパンともあろう女子アナが愛用しているとはとても思えない、量販店の安物であった。
スタッフは誰もそんなことは頼んでいないし、彼女がロケ内容を先読みして自分でレシートを仕込んでいたのかどうかも実際はわからない。しかし、「加藤…、仕込んできたよね」というのが現場の一致した意見。当然のことながら、「よくわかっている」「エライ」と局内外で大評判となった。