「もう年だし…」と諦めている人も、「私は大丈夫」と過信している人も、“年齢にあったおしゃれ”を見つめ直してほしい。“大人の女性”に見られる着こなし術を伝授します。
「先日、東京ドームへ某アイドルグループのコンサートに行ったとき、目の前の光景を疑ったわ? だって5万人中、ほとんどの女性が、チュニックを着ていたの。まるで“おばさんのユニフォーム”のようだった(笑い)」と話すのはスタイリストの押田比呂美さん。
「R40世代にとって、チュニックは体形をカバーしてくれる強い味方ですが、選び方を間違えるとおばさんっぽくなりがちです。上の5つのポイントさえ押さえれば、エレガントに着こなせて、誰でもセンスよく見えるわよ。今すぐ、チュニックおばさんを卒業しましょう!」
そこで押田さんが“失敗しない大人の着こなし”5つの掟を伝授してくれた。
【無敵カラーは黒、白、グレー、ベージュ】
「小花柄や幾何学模様など、柄物って着こなすのが難しい。ベーシックな無地のものを選ぶだけで、ぐっと落ち着いて見えます。大人の女性の基本色は、黒、白、グレー、ベージュの4色。この4色の組み合わせなら、バイカラー(※2色遣い。ツートンカラー)の服も、上品にまとまるわ」
【体形を上手に隠すコクーン形を味方に】
「Aラインはウエストまわりに締まる部分がなく、ダボっとした印象を与えるから要注意。そこで取り入れたいのがコクーン形。コクーンとは“繭”のことで、体を丸く包み込むシルエットが体形をきれいにカバーしてくれます。丈は、ワンピースとしても着られる長めのものを選ぶと、バランスよく着こなせるわよ」
【華やかなバッグをジュエリーのように】
「洋服がシンプルな分、バッグなどの小物でスパイスを。光沢のあるシルバーやシャンパンゴールド、ストラップがチェーンタイプのものなど、アクセサリー感覚で使える華やかなものをプラスして。私はヒョウ柄も大好き!」
【冒険するなら足元で】
「ブーツやパンプスは無難な黒や茶色を選びがち。でも、足元をグレーにするだけで、こなれた上級者風に変身できます。初めは、どんな洋服とも合わせやすいチャコールグレーなど、深みのある色を選んでみて」
【お出かけ前に鏡の前で30秒!】
「最後は鏡の前に立ち、洋服と靴やバッグなどの小物、色の組み合わせなど、頭からつま先まで全身のバランスをチェック。頭の中で“似合うだろう”と思った服も、鏡で確認すると合ってないことってあるわよね。出かける前にたった30秒でいいから、鏡の前に立つ癖を。おしゃれは日々訓練よ!」
※女性セブン2012年12月27日・1月1日号