自動車を所有すると、非常に保険代金がかかるものだが、方法によっては変えられる。対人・対物賠償は無制限、人身傷害は3000万円以上で加入するのが基本。ならば、事故で自分の車が壊れたときなどの「車両保険」はどうか。
車両保険の保険料は割高だ。車両保険をつけると、ベースとなる保険料(自賠責と対人・対物賠償)の2倍程度になる。まずはこの車両保険が見直しのポイントになる。
車両保険は主に、ほとんどの事故の修理に適用される「一般タイプ」と、自損事故や当て逃げなどが適用されない「限定タイプ」の2種類がある。実は一般から限定に変えるだけで保険料を半減させることができる。
限定とはいっても自損事故と当て逃げ以外はほぼ同じ。飛び石によるフロントガラスの割れのほか、水没や台風による損傷などもカバーされるので、検討の余地はある。これだけで年間数万円の保険料カットに繋がるケースも多い。
潔く車両保険を外してしまうという選択肢もある。たとえば、年式が古く、下取りしても20万円程度しかつかない車なのに、年間数万円の保険料を支払うのは割に合わない。いつ買い換えてもいい車ならば、外してしまって新車の購入費に充てたほうがいい。
※週刊ポスト2013年1月1・11日号