かつては大物女優がテレビドラマで濡れ場を披露することも珍しくはなかったが、社会情勢や視聴者の声などによって、性表現は変わるもの。近年は、激しい濡れ場は減少傾向にあるが、1980年代は、民放のドラマでも性描写で話題を呼んだものが少なくない。
『毎度おさわがせします』(TBS系・1985年)では、デビューしたばかりの中山美穂が裸でシャワーを浴びたり、女友達と下着を自慢しあうなど青春の香りがするお色気シーンが大人気となった。しかしその一方ではPTAから常に批判の的となった。
また忘れてはいけないのがフジテレビ版『飢餓海峡』(1988年)での若村麻由美の熱演だろう。混浴シーンのみならず、着物を脱がされ乳首を舐められるハードな濡れ場も演じ、女優としての覚悟をまざまざと見せつけた。
※週刊ポスト2013年1月1・11日号