文在寅氏(59才)との大接戦を制して韓国初の女性大統領となった朴槿恵さん(60才)。彼女の父は1960~1970年代、“漢江の奇跡”と呼ばれた経済成長を成功させた故・朴正煕大統領(享年61)である。
二世政治家である彼女だが、その半生は波乱に満ちている。22才のとき、大統領夫人として式典に出席していた母親が、会場にいた男性に銃で暗殺された。以降、彼女は悲しみに耐えながら、母に代わってファーストレディー役を務めた。 ところが、その父親も大統領在任中の1979年、側近に暗殺され、この世を去る。
「血に染まった父親のワイシャツとネクタイを、彼女が泣きながら洗ったといいます」(韓国の全国紙記者)
1997年に政治家となってからも波乱は続く。2006年には遊説中にカミソリを持った暴漢に襲われ、右頬に深い傷を負った。その傷跡は今も痛々しく残っている。
「彼女は国民から“悲劇のプリンセス”なんて呼ばれてました。それでもプリンセスですから、庶民の気持ちがわからないお姫様というイメージが強かったんです」(前出・韓国の全国紙記者)
しかし、実際の彼女はその呼び名のように育てられたわけではない。
「生前、母親が“娘は国民目線の人間になってほしい”と、質素な生活を心がけさせたそうです。学生時代のお弁当なんか、いつも麦飯だったと有名ですよ」(韓国政界関係者)
ちなみに、彼女が最も会いたい日本人は、境遇が似ている田中眞紀子さん(68才)だとか。
※女性セブン2013年1月10・17日号