美輪明宏(77才)が2012年『第63回紅白歌合戦』に出場すると決まってから、何かと注目を集めている。
美輪が歌う『ヨイトマケの唄』は、美輪がまだ「丸山明宏」として駆け出しの歌手だった1965年に発売されたもの。端正な顔立ちで、戦後の復興期を貧しくも懸命に生きる人たちの姿を切々と歌い、40万枚を売り上げる大ヒットとなった。
しかしその直後、歌詞中に差別用語があると指摘され、一時要注意歌謡曲に指定されたこともあった。
「当時NHKは、美輪さんにその年の紅白出場のオファーを出していました。でも持ち時間が3分程度だったので、『ヨイトマケの唄』を歌うとなると短縮バージョンで披露するしかなかったため、その時は美輪さんのほうから断ったんです」(テレビ局関係者)
それから47年。今になってなぜ、美輪は紅白に選ばれたのか? それには、NHK側のこんな苦しい事情があったという。
「今年(2012年)は、昨年(2011年)出場した東方神起やKARAといった韓流もいないし、レディー・ガガ(26才)や吉田拓郎さん(66才)や竹内まりやさん(57才)といった国内外の大物歌手も出場させることができませんでした。
しかも、小林幸子さん(59才)がいなくなったことで派手さもない。そこで美輪さんを起用し、きゃりーぱみゅぱみゅ(19才)と衣装対決をさせようという話があがっているそうです」(前出・テレビ局関係者)
※女性セブン2013年1月10・17日号