改札付近から表通りまで人があふれ、歩くのも精一杯──というのも今は昔。平日12時のJR新大久保駅前は、時たま乗降者の波がある程度で、以前の面影はどこへやら。
“韓流の聖地”の中心地とも言うべき「イケメン通り」の行列店だった韓国料理店の店長は、苦笑気味にこう話す。
「みんな通りを歩くんだけど、お店に食べに来ないんですよ。以前は30席ある店内は連日満席だったのに、今日はまだ4席しか埋まっていません」
“イケメン韓国人店員が焼き肉を焼いてくれる”と人気を博した料理店では、トングをビラに持ち替えたイケメンが、街頭で声を枯らして客の呼び込みをするシーンも。
「やっぱり2012年8月の竹島問題の影響が大きいんでしょうね。以前は中高年の女性がよく来てくれたんですけど、今は10~20代の若い女の子が『ホットク』(おやきに似た韓国のお菓子)を片手に、通りを歩いているだけですよ」(前出・韓国料理店店長)
300mほどの細い路地にずらっと並んだ飲食店は、数か月前は人でごった返していたが、今や閑古鳥が鳴く状態。代わりに若者をターゲットにした新しい低価格コスメ店が立ち並んでいる。
※女性セブン2013年1月10・17日号