国内

東京スカイツリー地元商店街 ソラマチに地元客取られため息

 経済効果880億円!のはずだった。“スカイツリーバブル”が期待された墨田区内の“皮算用”だ。当のスカイツリーが依然として1か月に460万人の来場者を数える一方、お膝元、押上通り商店街はというと。

「みんなスカイツリーにもっていかれて、閑古鳥だよ」

 そう語るのは、80年近く続く地元飲食店の70代経営者。

「880億円の経済効果なんて、どこ行ったって感じだよ。開業前は見物客や作業員の人たちでにぎわったけど、開業後はいっこうにお客さんが来てくれません」

 なにしろスカイツリーには東京ソラマチという312店舗を誇る大型商業施設が。飲食店や雑貨店、生鮮食品店から惣菜店まで軒を連ねる。

 近所を回ってみると、出るわ出るわ、の不満の声。

「開業直後はスカイツリーの“整理券”を持った4~5人連れのお客さんがよく来たけど、最近はそんなに並ばないのか、めっきり人が減っちゃったよ」(60代男性・喫茶店経営者)

「ソラマチで魚から野菜まで何でも買えるから、地元のお客さんまで取られちゃって…」(30代女性・地元スーパー店員)

 そびえ立つ特大えび天が迫力満点の『タワー丼』が話題となった『そば処 かみむら』の店主もため息をつく。

「12月に入ってから落ち込みが激しくなりましたね。馴染みのお客さんは来てくれるけど、観光客が…。『タワー丼』の売り上げは3割減だよ」

※女性セブン2013年1月10・17日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

広末涼子(時事通信フォト)
【自称・広末涼子容疑者が逮捕】「とってもとっても大スキよ…」台湾フェスで歌声披露して喝采浴びたばかりなのに… 看護師女性に蹴り、傷害容疑
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
麻布台ヒルズの個展には大勢の人が詰めかけている
世界的現代美術家・松山智一氏が問いかける“社会通念上の価値の正体” 『うまい棒 げんだいびじゅつ味』で表現したかったこと
週刊ポスト
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
工藤遥加(左)の初優勝を支えた父・公康氏(時事通信フォト)
女子ゴルフ・工藤遥加、15年目の初優勝を支えた父子鷹 「勝ち方を教えてほしい」と父・工藤公康に頭を下げて、指導を受けたことも
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン