芸能

SUPER JUNIOR You Tube通じアジアでヒットする流れの先駆け

 2012年も多くの韓国スターが世間をにぎわしたが、K-POPを聞き続けて15年の韓国大衆文化ジャーナリスト・古家正亨さんにとって転換の年だったという。

「少女時代やKARAなどガールズグループがデビューした2007年ごろからの一大アイドルブームが変わりつつあります。東方神起、BIG BANG、2PMという、日本における人気・実力ともに別格の3アーティストが君臨する一方で、飽和状態のアイドルたちは、大人も楽しませられる音楽性や、多方面で活躍できる個性を持った本格派でないと生き残れない時代になりました」(古家さん・以下同)

 韓国は流行のサイクルが早く、ひとつヒット曲が生まれると、その成功パターンを皆が追随する傾向がある。

「例えば、KARAを筆頭にINFINITEも、BOYFRIENDも、みんな、Sweetune(スウィーチューン)という2人組がプロデュースと作曲を手がけています。だからこそ、楽曲の雰囲気が似ていることを凌駕する“個性”が重要になってくるのです」

 そんななかでも注目が「SUPER JUNIOR」だ。2005年、デビュー。トークスキルや演技力などが評価され、ドラマやラジオ、バラエティー番組など、メンバーそれぞれが幅広く活動。

「韓国ではそもそも“バラドル”として知名度があったんですが、近年は別格の人気ですね。所属事務所エスエムエンタテインメントならではのパフォーマンス“SMP(SM Music Performance)”が武器。楽曲はメロディーよりリズム重視で見せて楽しませる。中国語や英語、日本語などいち早く現地化を進め、You Tubeを通じてアジア中でヒットする流れの先駆けとなりました」

 2010年デビュー。シンクロ率99.9%とまでいわれる、息の合ったダンスパフォーマンスが評判を呼んだINFINITE。小さい個人事務所ゆえ恵まれない練習生時代を送ってきたが、スポ根にも似た“雑草魂”で、1日16時間ダンスレッスンした逸話も。

「韓国で今、10代の若者のなかで最も人気を誇る“テセドル”といわれているのが彼ら。歌唱力やパフォーマンスのクオリティーも非常に高い。日本語に磨きをかけて活動の幅が広がれば日本でも“鬼に金棒”でしょう」

※女性セブン2013年1月10・17日号

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